目次
多くの人が抱いている誤解
負けている人の内の多くは、勝ち組のトレーダーに対して誤った認識をもっていると思います。
「勝ち続けているトレーダーはどんな相場でも勝っている」と思っていませんか?
自分も FX を始める前や初心者の頃は毎日のようにどんな相場でも利益をあげていると思っていました。
しかし、実際は全く違います!
勝ち組は、勝てる時にしかトレードしないから勝てるのです。
勝てる確率が高いところでしかトレードをしない!と決めることです。
当然、確率論なので負ける時もありますが、トータルでは余裕で勝ち越せますからね!
まずは、相場がどういう状況なのかを把握する必要があります。
それが出来れば、今は仕掛ける時なのか、トレードをせずに見守る時なのか判断できるようになっていきます。
トレードで大事なのは、この選球眼を身に着けることです。
FXというものは基本的に、無駄なトレードさえしなければ勝てる確率論のゲームだと考えられます。
デイトレやスイングトレードなどで、勝てる確率の高い所でしかトレードをしない!
という事ですね。
スキャルピングではないので、「出現回数は少ないが、鉄板のパターン」これを繰り返せば、後は時間が勝手に資金を膨らませてくれる事でしょう。
FX で勝ち続けるために必要なもの
FX で勝ち続けるために必要なものは、
勝てる手法、勝ち組のマインドセット、資金管理です。
FX で勝ち続けるにはこの 3 つが必要で、どれかが欠けていると短期的には勝つことができてもそれを継続していくことは困難だと思います。
資金管理に関しては、バルサラの破産確率や後述する割合を元に資金管理を行うといいと思います。
マインドセットに関しては、
「適切な損切りは必要経費だと理解する事、聖杯は存在しない事を認識する事、感情的なトレードはせず常に淡々とルール通りにトレードする事」
これらの事をしっかりと認識した状態でトレードに臨むといいと思います。
勝てる手法に関しては、100%毎回勝てる手法などは存在しないので、ルール通りにトレードを継続していけば、長期的に勝ち続ける事が出来る手法という事ですね。
このレポートでは、実際に私自身が今現在使用しており、長期的にトータルで勝ち続けられているスイングトレード、デイトレードの手法をお伝えしていきます。
FX に感情は必要ない?相場における感情とは?
それは、「欲」と「恐怖」ですね。
この 2 つの感情によって自分のトレードルールが守れなくなったりします。
例えば、利益が出ている状態の時には、もっと利益を伸ばしたいという欲や損失になったらどうしようという恐怖などを感じて、利益が伸ばせなかったりせっかくの勝ちトレードを負けトレードにしてしまったりしてしまいます。
このように感情に振り回されたトレードをしていて勝ち続けられると思いますか?無理ですよね!
ポジポジ病の人にも多いですね。明確な根拠の無いトレードばかりを感情に任せてしていてはいつまでたっても勝てるようにはなりません。
プロスペクト理論とは
プロスペクト理論とは、1979 年にダニエル・カーネマンとエイモス・トベルスキーによって公開されたもので、不確実性下における意思決定モデルの一つと言われています。
ちなみに、この理論でダニエル・カーネマン氏は 2002 年にノーベル経済学賞を受賞しています。
ここで、もしあなたなら以下の 2 つの質問のどちらを選ぶか考えてみてください。
Q1. A と B の 2 種類のくじがあります。あなたはどちらを選びますか?
- 必ず 100 万円貰える
- 1/2 の確率で 200 万円当たるが、1/2 の確率でハズレる。
Q2. あなたには 200 万円の借金があるとします。どちらを選びますか?
- 無条件に借金が 100 万円に減額される。
- 1/2 の確率で借金はゼロになるが、1/2 の確率で借金は減らない。
ほとんどの方が Q1 では A を選び、Q2 では B を選んだと思います。
このプロスペクト理論とは、人は目の前に利益があると、利益が手に入らないというリスクを回避することを優先してしまい、損失に関しては損失そのものを回避しようとするという心理状態のことを説明しているんですね。
ここで、このことを FX に当てはめて考えてみましょう。
プロスペクト理論によって FX で何が起こってくるかと言えば、利益は伸ばすことが出来ずチキン利食いになり、損切りは先延ばしにしてしまい、損大利小のトレードになってしまうんですね。
利益確定した方が得だという自分勝手な理由と利益を逃したくないという気持ちから、ルール合致の利確ポイントまで待てずに利食いを早めてチキン利食いしてしまうのはプロスペクト理論の影響です。
また、損切りラインを引いたにも関わらず、そのラインを越えてもなかなか損切りが出来ない。
損失を最小限にしようと当てもなく含み損のあるポジションを持ち続け、結果として損失がさらに拡大してしまった、ということもプロスペクト理論の影響です。
利益でも損だと感じてしまう
皆さんも一度は経験したことがあるとは思いますが、
自分がエントリーした後で一度は利益が乗ってきたところでもっと利益が伸びるのではないかと思い、そのままポジションを長期保有する決断をしたが、その後逆行してきてしまい建値まで値が戻ってきてしまい、
心の中であの時に利確しておけば良かったと後悔し、そこで決済することが出来ずに損切りにかかるまで保有してしまった事があると思います。
もしくは、一度含み益が 50pips くらい乗った後に利益が 30pips くらいまでレートが下がっていたらその時点では 30pips 程勝っているにも関わらず、
一度 50pips まで増えているのを見てしまっているがために 20pips 負けたような感覚になることがあると思います。
このように、人間は、+30pipsという数値を相対的に認識してしまう状態に陥るということを客観的に理解し、感情や相対的感覚を排除して冷静にトレードを行う必要があります。
大衆と違う行動をする
FXにおいて、勝ち組は 1~2 割、負け組は 8~9 割と言われているように、大衆と同じことをしていてはダメです。
多くの人は値ごろ感で上がったら買う、下がったら売っていますが、それでは勝てません。
これは FX だけに限らず他の物事でも言えることなのですが、成功する人というのは全体の内の 1~2 割程度です。
そして、成功している人々の特徴というのは、行動力が高いこと。これに尽きます。
成功者は普通のひとよりも遥かに行動を起こしています。その結果として成功がついてきているのですね。
行動せずに成功する人などほぼ皆無です。
手法を集めない
100%勝てる手法なんてこの世に存在しません。そんなものがあれば世の中みんなお金もちになっています。
FX ではトータルで勝つということが必ず必要になってきます。
勝っている人ほどシンプルに考えています。
1 つの手法を徹底的に鍛えることが重要です。
多くの人は少し手法を勉強して勝てなかったら、この手法は使えないとすぐに判断して別の勝てる手法を探し始めます。やがてその繰り返しで、1 つも手法が身についてないという事態に陥ります。
サイクル理論とは?
Cycle(サイクル)とは、日本語で「周期」といった意味を持ち、
相場には、一定のサイクル、つまり周期が存在するという理論です。
サイクル理論は、アメリカの証券アナリストであるレイモンド・A・メリマンさんが提唱した理論で、安値から安値を1つのサイクルとして捉えて、
次に相場が反転するタイミングを把握するために有効な考え方です。
このサイクル理論を使う事で、
「天井と底の時間帯を把握する事が出来ます。」
これには、かなり優位性がありますよね?
私もこの理論をマスターしてから大きく勝てる様になりました!
「底(安値)⇒天井⇒底(安値)」で1サイクルを形成します。
ここから、サイクル理論の周期などについて詳しく解説していきますね。
サイクルの種類と周期
サイクルには、以下のような
- 長期サイクル
- 中期サイクル
- プライマリーサイクル
- メジャーサイクル
- 4Hサイクル
などがあります。

上記画像は、週足チャートです。
週足でのサイクルの事をプライマリーサイクルと呼びます。
プライマリーサイクルは24~35本前後です。 (底⇒天井⇒底)
1つ1つのサイクルは矢印で示しているように、安値(底)をつけ、高値(天井)をつけ、再び安値(底)をつけます。
その安値から安値までを1つのサイクルとします。

上記画像は、日足チャートです。
日足でのサイクルの事をメジャーサイクルと呼びます。
メジャーサイクルは35~45本前後です。 (底⇒天井⇒底)

上記画像は、4時間足チャートです。
4時間足でのサイクルの事を4Hサイクルと呼びます。
4Hサイクルは60~80本前後です。 (底⇒天井⇒底)
サイクル理論を用いて相場を分析していく際には、
底(起点)となるローソク足を1本目として、数えていき、現在のローソク足が何本目であるかを数える事で、相場を分析していきます。
そして、ポイントは、サイクルの起点(底)と終点(起点)は同じローソク足になります!
つまり、サイクル終了のローソク足と、サイクルスタートのローソク足は同じになるという事です!
全てのサイクルがセオリー通りに動くわけではありませんが、上記の本数以内に収まる確率は80%です。
かなり優位性があるのがお分かり頂けると思います。
また、全てのサイクルは、より小さい3~4個のサイクルに分類することが出来ます。
プライマリーサイクルの中にメジャーサイクルがあり、
メジャーサイクルの中に4Hサイクルがあるという感じですね。

このように、大きなサイクルの中に小さなサイクルが存在しており、大きなサイクルを支配サイクルといいます。
大きなサイクルが天井や底の時間帯には小さいサイクルは延長又は短縮しやすいです。
例えば、上記の赤いラインをメジャーサイクルとした場合、
その1つのメジャーサイクル内に、黒いラインで描いた3つの4Hサイクルが内包されているという感じです。
サイクルのトランスレーションとパターン

サイクル理論におけるフォーメーションの事をトランスレーションといいます。
トランスレーションとは、サイクルの形状の事です。
サイクルの形状(トランスレーション)には 2 種類あり、
上記画像のように中央より左側に天井が来るものをレフトトランスレーションと言いい、サイクル終了時の底は起点の底よりも低い位置をつけるのがセオリーです。
また、下記画像のように中央より右側に天井が来るものをライトトランスレーションと言い、サイクル終了時の底は、起点の底よりも高い位置をつけるのがセオリーです。

先ほど、全てのサイクルは、より小さい3~4個のサイクルに分類することが出来ると言いましたが、それにはいくつかの典型的なパターンが存在しています。
ダウントレンドのパターン

赤いラインをメジャーサイクルとした場合、
メジャーサイクルでレフトトランスレーションを形成する際には、
メジャーサイクル内の第一4Hサイクルは、ライトトランスレーションを形成しやすく、
第二,第三4Hサイクルはレフトトランスレーションを形成しやすいです。
アップトレンドのパターン

赤いラインをメジャーサイクルとした場合、
メジャーサイクルでライトトランスレーションを形成する際には、
メジャーサイクル内の第一,第二4Hサイクルは、ライトトランスレーションを形成しやすく、
第三4Hサイクルはレフトトランスレーションを形成しやすいです。
エントリーについて
RSIとダイバージェンス及びコンバージェンス
RSIはパーセンテージで表示されます。50%を中心にして買われすぎ売られすぎの水準を示すもので、
通常は 80%以上の場合は買われすぎ、20%以下の場合は売られすぎを表しています。
ダイバージェンスとは逆行現象のことを指し、RSIのダイバージェンスとは、
チャートの価格は上がっているのにRSIは下がっている現象のことをいいます。
これは、サイクル理論で天井からショートエントリーする際に参考になるものです。
また、コンバージェンスはその逆で、
チャートの価格は下がっているのにRSIは上がっている現象のことをいいます。
コンバージェンスは、サイクル理論を用いてボトムからロングエントリーをする際に参考になるものです。
本来であれば、価格が下がればRSIも低下し、価格が上がればRSIも上昇するはずですが、それとは逆の現象が起こります。
相場の転換点ではこのダイバージェンスが起こりやすいです。
また、ヒドゥンダイバージェンスとは、ヒドゥンとは英語で「hidden」ですので、隠れたという意味ですね。
簡単にいうと、ダイバージェンスがトレンドの転換を示唆するのに対して、ヒドゥンダイバージェンスはトレンドの継続を示唆するものです。
RSIとサイクル理論
先ほど説明したRSIのダイバージェンス、コンバージェンスを、サイクル理論の底と天井の時間帯でのみ使っていきます。
RSIの期間は初期値の14で設定しています。
下記の写真をみて分かると思いますが、サイクル理論で底の時間帯にチャートの価格は下げているのにRSIは上がっています。

これは、先述したようにトレンドの転換を示唆しています。
これにプラスしてデイトレのライントレードの時にも使用しているのですがMAのブレイクをエントリーのサインとして使用しています。
これについては、後述します。
コンバージェンスやダイバージェンスは1時間足で主に確認してエントリーに繋げていきます。
サイクル理論と4時間足MACD
また、普段自分がサイクル理論を用いてエントリーする際に参考にしているインジケータとしてMACDを用いています。
これはサイクルの底で買いエントリーする際には、MACDがゴールデンクロスするタイミングでロングのエントリーを行う判断材料とします。
売りのエントリーをする際には上記の逆で、MACDがデッドクロスをするタイミングでショートのエントリーを行う判断材料となります。

上記の画像は4時間足なのですが、
4時間足のMACDがゼロライン以下でゴールデンクロスをした後かなり上昇しているのがお分かり頂けると思います。
このような場所でポジションを持つことができれば、後は決済のタイミングが来るのを待つのみです。
相場状況にもよりますが、底の時間帯であったとしても、
4時間足のMACDでゼロラインより上に位置している時は下落して安値更新の動きを見せる可能性があるということを頭の中に一つの判断材料として持っておくことが可能になります。
4Hボリンジャーバンドとサイクル理論
サイクル理論において、天井の時間帯では売りエントリーを狙い、底の時間帯では買いエントリーを狙いますが、
その際に、一つの判断基準となるものとして4時間足のボリンジャーバンドを使用しています。
以下の画像では、〇で囲んだ個所で、天井の時間帯に4時間足のボリンジャーバンドにタッチして、陰線が確定しました。
また、直近の下落に対しての半値戻し付近であったことからショートエントリーしました。
この様に、フィボナッチの数値も参考にしています。
(50%戻しは厳密にはフィボナッチの値ではないですが、相場では、半値戻しが意識される事が多々あります。)
他にも、エリオット波動理論もサイクル理論との相性も良く、
非常に参考になりますので、エリオット波動理論についても後々学習する事をおススメします。
(後述するデイトレードの場合には、ダウ理論についても学習する様にするといいと思います。)
他にも、ハーモニックパターンや他の通貨ペアの状況等も参考にし、縦軸(価格)と横軸(時間)両方に注目し、インジケータは、あくまで参考として使用していくのがいいのかなと思います。
このような箇所でエントリーすることで、リスクリワードの良いトレードをすることができます。

最終的なエントリーサイン
実際にエントリーする際には、上記の要素も参考にしながら、
1時間足で10EMAブレイクをエントリーサインとし、1時間足で10EMAブレイクでローソク足が確定したところでエントリーを行っていきます。
その際に、10EMAをブレイクして確定した足が損切りラインから遠いようであれば、その場ではエントリーせず、一旦戻ってくるのを待ちます。
そうすると、少し値を戻してきて損切り幅が狭くなったところでエントリーを行うという事も出来ます。
サイクルにおける損切り位置について
エントリーポイントや利益確定ポイントも重要ですが、トレードを行う上で最も重要な損切りのポイントについて紹介していきます。
私は、天井・底と想定できた上下に損切りラインを設定するようにしています。
例えば、ロングエントリーをする際には、
110.60が底と想定できた場合、その少し下に損切りラインを置いてエントリーします。
私の場合は、大体10pips程離して、損切りラインを設定する事が多いです。
先程の場合ですと、110.50に設定するといった感じですね。
逆に、ショートエントリーをする際には、
110.80が天井と想定するなら、その少し上に損切りラインを設定してショートエントリーする様にしています。
しっかりと意味のある所に損切りラインを設定する事が重要になってきます!
損切りラインはトレードする前に決めてからトレードしましょう。
資金管理
資金管理はトレードをする上で、非常に重要になってきます。
資金管理をしっかりしないと、トレードで勝ち続ける事は出来ません。
トレードにおいて、100%勝てるポイントというものは、存在しません。
あくまで、確率論でトレードを行い、適切な損切りは必要経費となります。
そして、トータルで勝てる様にすればいいという事です。
では、実際に資金管理の方法としてですが、
1度のトレードで、負けても資金の1~5%程度しか資金が減らないというポジションサイズにする事を推奨しています。
基本的には、基本的には、2%前後を目安として、トレードで安定的に勝てる様になってきた、
又は、優位性が高く自信のあるポイントでは、3~5%のリスクを取ったりする様にするのがいいと思います。
例えば、「トレード資金100万円」でトレードを行う場合
一度に許容する損失額は、2%の場合は、「100万円×2%=2万円」
になり、損切りを2万円以内に収める必要がある為、
仮に、ドル円で110.00でロングエントリーをする場合の損切り幅が20pips(109.80)だったとします。
なので、2万円÷0.2=10万通貨
でエントリーをする様にします。
同様にして、一度に許容する損失額を、5%でトレードを行う場合は、「100万円×5%=5万円」
になり、損切りを5万円以内に収める必要がある為、
仮に、仮に、ドル円で110.00でロングエントリーをする場合の損切り幅が20pips(109.80)だったとします。
なので、5万円÷0.2=25万通貨
でエントリーをする様にします。
実際のトレード例
それでは、サイクル理論を用いて私が過去に実際にエントリーしたトレード例をご紹介しますね。
私は、トレードをする際に、この様な考え方をベースとしてトレードしています。
このトレードは、ユーロ円の4時間サイクルボトムからロングエントリーして、実際に200pips以上獲得したトレードです。
まず、週足チャートです。

週足のプライマリーサイクルは26本目でしたので、
まずは、プライマリーサイクルで底の時間帯という認識でした。
サイクルは、ボトムをつけると必ず、トップに向けて上昇するので、
この時点では、週足レベルでの反転を頭に入れておきました。
そして、次に日足を見ていきました。

日足のメジャーサイクルは39本目だった為、
こちらも底の時間帯に入っていた為、反転上昇に転じると考えられたので、
この時点で、4Hサイクルボトムからロングエントリーを狙っていきたいと考えていました。
そして、次に4時間足を確認していきました。

4時間足の4Hサイクルは59本目だった為、
まもなく底の時間帯に入るところでしたので、底の時間帯に入ったら4Hサイクルボトムからロングエントリーを狙っていこうと考えていました。
その為、この時点では、直近の安値を割ってボトム時間に突入するのを待っていました。
そして、時間が経過して安値更新をしました。
最終的なエントリータイミングは1時間足で取る事が多いので、
ここで、1時間足を確認しました。以下は1時間足の画像です。

前回安値を更新しましたが、RSIはその時とほとんど同じ値をつけている状態で、
コンバージェンスの形に見えますね。
最終的には、10EMAをローソク足が上抜けで確定した所でエントリーしようとしました。
基本的には、10EMAをブレイクしてローソク足が確定したタイミングでエントリーを行いますが、
その際に今回の様に、少し損切り幅が広くなってしまう状態の場合には、
すぐにはエントリーせず、戻りを待って、損切り幅が少し小さくなったところでエントリーする事もあります。
この場合は、その様にして戻りを待ってからロングエントリーを実際にしました。
以下は、4時間足のその後のチャート画像ですが、
4時間足でも今回はコンバージェンスが確認出来ましたね。
そしてエントリー後は、大きく上昇していっているのが分かりますね。

この様にして、大きな時間足から相場を見ていき最終的には、
比較的小さな時間足でタイミングを取ってエントリーしていきます。
その際にフィボナッチやエリオット波動理論等も参考にする時もあります。
さらに、相場分析に慣れてくると、
10EMAをブレイクを待たずにエントリーを狙っていっても構いませんが、
その場合は、多少勝率が落ちたりする事もあると思いますので、
そこは、ご自身で判断しながらトレードして頂ければと思います。
利益確定の目安について
ショートを保有している場合には、底の時間帯である60本前後を一つの利益確定目安としています。
その際に、4時間足のボリンジャーバンド、MACD、フィボナッチ、ピボット等を参考に決済します。
また、ロングを保有している場合には、レフトトランスレーション想定の場合には、10~20本前後を目安、ライトトランスレーションの場合には、30~50本前後を目安とし、
4時間足のボリンジャーバンド、MACD、フィボナッチ、ピボット等を参考に決済します。
デイトレード手法
レジサポ転換とは
まず、レジサポとは、レジスタンス(抵抗)とサポート(支持)のことで、レジスタンスラインとは、価格が抑えられているラインの事です。
サポートラインとは、価格が支えられているラインのことです。
そして、先ほどまでレジスタンスラインとして価格が抑えられていたところを抜けて、その後価格がそのラインまで戻ってきて、今度は逆にそのラインで支えられることでサポートラインとして機能することがあります。
このことをレジサポ転換といいます。
マルチタイムフレーム分析とは
マルチタイムフレーム分析とは、長期足、中期足、短期足を複合的に見てチャートを分析することです。
逆に一つの時間足しか見ずに分析することをシングルタイムフレーム分析といいます。
一つの時間足しか見ないと、木を見て森を見ずの状態になってしまうので、視野が狭くなってしまいます。
長期足 → 月足、週足、日足
中期足 → 4時間足、1時間足
短期足 → 30分足以下
長期足などの正確な区別などはないですし、どの足をトレードの軸にするかによっても変わってきますが、だいたいこのぐらいの感覚ですかね。
まずは、長期足から分析するようにしましょう。
なぜかというと、長期足の方がより多くの人が見ていて重要だからです。
相場は、長期足の流れに沿って動いていきます。なので、短期足のトレンドラインやレジサポラインよりも長期足のトレンドラインやレジサポラインの方が優位性があります。
長期足で何度も意識されている箇所にラインを引いていきます。
その際にはちょうどきっかりその線で考えるのではなく、ある程度の幅をもって考えるようにしましょう。
ラインを引いても確実にその線上でピタリと止まったりすることもありますが、毎回そのようにはなりません。
移動平均線やダウ理論を用いてトレンドの判断を行い、上昇トレンドであれば押し目買いを、下降トレンドであれば、戻り売りを狙います。
それでは実際のチャートを用いて説明します。
こちらは週足の画像です。

過去に何度も意識されている箇所にラインを引きます。
こちらは日足の画像です。

過去に何度も意識されている箇所にラインを引きます。
こちらは4時間足の画像です。

過去に何度も意識されている箇所にラインを引きます。
こちらは1時間足の画像です。

過去に何度も意識されている箇所にラインを引きます。
上記画像の様に、過去に何度か意識されたラインを引いておき、
そのラインを下抜けし、一度戻ってきた所で、レジスタンスラインとなり反発下落しており、
そのタイミングで上記画像の箇所でショートエントリーを実際にしました。
また、このポイントはMAで抑えられているポイントです。
(戻り売り(押し目買い)やMAを使用したグランビルの法則なども一緒に学習すると効果的だと思います。)
細かいエントリータイミングは5分足で取りました。
こちらは5分足の画像です。

画像のように 1 時間足以上で意識されているライン+MA での反発などエントリーの根拠が複数重なっているところでエントリーすると負けにくくなります。
実際にエントリーする時は、5分足まで時間足を落としていき、反発を確認したところでエントリーを行います。
例えば、1時間足が下降トレンドの時に戻り売りでエントリーする時には、5分足では1時的に上昇トレンドになっていることが多いです。
なので、1時間足に対しては順張りでも5 分足に対しては逆張りになります。上昇トレンドの場合にはその逆ですね。
エントリーの際には5分足での短期MAブレイクでエントリーする方法と5分足で3つのMAがパーフェクトオーダーになった時にエントリーする方法がありますが、
前者の方が損切り幅が狭くなり、その分利益幅が少し大きくなります。 しかし、早めにエントリーを仕掛けていくことになりますので、勝率は若干下がります。
反対に、後者のパターンでは、損切り幅は広くなりますが、しっかりと反発開始を見始めることができるので、先程と比較すると勝率は上がります。
ラインの引き方について
サイクル理論のボトムやトップでエントリーを狙う際や、
ライントレードでデイトレードを行う際に重要になってくるのがラインの引き方ですが、
適切なラインの引き方としては、そのラインがしっかり機能していて、
そこで、レジスタンスやサポートとして、何度か機能しているポイントに引けているというのが、適切なラインの引き方になります。
その際には、高値・安値を意識してラインを引きましょう。
また、先述したように、そのラインはある程度アバウトに考える様にしましょう。
自分で引いたラインで1pipsの誤差も無くレートが反発する事はまずありないという事を認識しておいて下さい。
(その為、意識されるラインに到達したからすぐにエントリーをするという事はしないようにしましょう。
その際のプライスアクションや先述したMAを組み合わせてエントリー判断をしていくといった事を意識するといいと思います。)
特に大きな時間足にラインを引いている時にはその傾向が強くなります。
また、次に意識すべき点として、支持点の数が挙げられます。
先程、過去に何度も意識されている個所にラインを引くという話をしましたが、
意識されているポイントが多いという事はそれだけ、より多くのトレーダーが意識している場所となります。
なので、ラインを引く際には、意識されているポイントは多ければ多い程良いという認識でいてもらえればと思います。
また、ダブルボトム、ダブルトップや、三尊、逆三尊などのネックとなるポイントにラインを引いて、デイトレードを行っていくのも効果的です。
デイトレードでも、スイングトレードと同様に、
資金管理を行い、短期的な勝ち負けに一喜一憂する事なく、
長期的に勝ち続けるトレーダーになれるようになっていきましょう。
著作権について
- このファイルの開封をもって下記事項に同意したものとみなします。
- このファイルは著作権で保護されている著作物です。
- 著作者の許可なく、このファイルの一部又は全部をいかなる手段においても、転載・譲渡・複製・流用・転売・公開等する事を固く禁じます。
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- 投資勧誘を促すものではなく、投資を行う際には、それに関わるリスクを十分に考慮した上で、投資による資金の運用は自己責任・自己判断により行ってください。